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物流アウトソーシングのポイント

2013年7月22日

物流改革の一つの方法として物流業務のアウトソーシングがあります。

そこで、物流アウトソーシングを行う荷主企業は何に注意すべきか、経産省の「物流アウトソーシングマニュアル」を参考に、特に重要なポイントを紹介したいと思います。

マニュアルでは以下8つの要素を示しています。

  1. 物流課題を因果関係や内容によって整理する
  2. 物流の方針・目標は自社の戦略と合致しているかを判断する
  3. 物流コストの把握によって、物流を管理・改善する
  4. 「物流コスト算定統一マニュアル」を活用する
  5. 物流課題や改革策は管理レベル別に捉える
  6. 物流のトレード・オフ(二律背反)を考慮する
  7. 物流改革をPDCAサイクルで実施する
  8. 物流改革は広い範囲で検討することが大きな効果を生む

この中でも、重要度の高い2つを深堀します。

物流コストの把握によって、物流を管理・改善する

まずは、(3)を考えます。

物流コストは大きく分けて、「輸配送費、保管費、人件費(荷役)、設備(備品)、資材等」があります。これらのコストをきちんと数値化しなければなりません。

特に物流コストの多くを占める人件費については、作業単位に分解してコストを把握する事を推奨します。

また、特定の担当者にまかせっきりという場合はブラックボックス化され、業務効率や品質が他作業と統一されていないケースもあります。

その他、得意先に関係する営業的な業務は、止める事が難しい上に半分以上は「やらなくてもよいムダな作業」の場合があります。

ムダな作業を明らかにして、基本は全てを無くす取り組みを積極的に活動する事を推奨します。

それらの活動を実施し、活動前後の物流コストが明確であれば、アウトソーシング化が有益であるかが判断できます。

物流改革をPDCAサイクルで実施する

もう一つ、重要なポイントととなる(7)について考えます。

PDCAはどの企業も取り組むものの、継続的に実施していない事が多いものです。

組織・体制の問題もありますが、出来ていない多くの原因は、定量的な評価が出来ておらず、改善サイクルが回らない事です。

定量的な目標をもって改善を実施しても、その後のKPIのモニターがされておらず、一時の改善で終わってしまいます。

PDCAにはKPIとなる定量的な指標を持ち、モニターを継続的に実施することで次のアクション(改善活動)が見えてきます。どんな改善であっても定量的に評価し、継続的なモニターをする事を推奨します。

【参考】http://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/download/buturyu_out.pdf

執筆 : LLPオペレーション部 T.K.