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倉庫にシステムを導入したら

2013年11月20日

厚木事業所

東名高速道路の厚木インターを降りて、北西に約10分程度車を走らせた所の厚木流通センター内に、一際大きな看板が見えます。

ここは、セイノー情報サービスの中でも、知る人ぞ知る「厚木事業所」です。

2000年9月に設立し、キッティング業務をメインにIT機器の製造・検査をはじめ、入出庫・保管・輸送の物流機能を持ち、お客様のサプライチェーンマネジメントを全面的に支援しています。

そこで今回は、キッティングを行う事業所及び物流倉庫におけるシステム導入の有効性と、手作業の必要性に焦点を当て、語りたいと思います。

システム化によるメリット・デメリット

現代の企業活動は、経済のグローバル化による膨大な情報量、競争の激化、人件費の増加等に対応する為に、IT(システム化)の効果的な活用は必要不可欠となり、上場企業のみならず、ある程度の中小企業から物流倉庫まで、必ず活用されています。

誰もが知るシステム化の最大のメリットは、情報を迅速で正確に処理できるところであり、これは内部統制システムの構築やISO取得においても重要な役割を担うツールとして欠かせません。その反面、システム化によるリスク(デメリット)も存在します。

メリット デメリット
・資源の一元管理
・迅速で正確な処理
・情報伝達が容易
・単純(人的)ミスの排除
・管理、メンテナンスの専門知識が必要
・多額の設備投資が必要
・イレギュラー処理の対応が困難
・情報漏洩のリスク
・停電、ウイルス等によるダウンのリスク

上記を踏まえた上で、みなさんもシステムの活用に取り組んでおられるかと思いますが、キッティングや倉庫の現場には、どうしても手作業が必要な工程があります。

キッティング作業を細分化

例えば、下図のようなキッティング工程は、「システム部分」「手作業部分」に分かれます。

キッティング

簡単に言ってしまえば、(1)・(2)・(4)・(5)の工程では、システム化は非常に有効ですが、一方(3)の様な複雑な工程は、手作業でしか出来ないといっても過言でありません。現場には、手作業=人的作業が必要な、泥臭い且つ細かい作業が多くあります。

システム化する時に知っておくべき事

システム化で失敗が多いケースは、システム化が目的となってしまい、目的や数値目標を明確にしないまま導入してしまうケースです。

冒頭にも述べた様に、システム化は大量の情報処理や単純(人的)ミスの防止に優れていますが、イレギュラー対応や改善には不向きと言えます。安易にシステム化したせいで、以前よりワークが増えてしまう事も十分にあり得ます。

また、業務変更や改善がしたくてもプログラム修正やシステム停止が必要となり、専門家でなければ手が出せなかったり、業務遂行に大きなインパクトを及ぼすこともあります。

システム化する前に、まずイレギュラーが起こりえる部分を十二分に洗い出し、システム化した想定で業務手順をシミュレートすることをお勧めします。効果が得られることを確認してから、導入すべきでしょう。

システム化ありきで導入を急げば、後から作業に合わせたプログラム修正が容易にできず、使いにくいシステムとなってしまいます。作業効率アップどころかダウンさせてしまう結果となり、仕方なく元の手作業に戻すという事になりかねません。

無駄な投資による損失だけでなく、作業性の低下は取引先に迷惑を掛けることに繋がってしまいます。

人は万能ではありません!システムも万能ではありません!

システム化によるメリットを最大化するには、システムが行う正確な管理と、マニュアル化された手作業による処理とのバランスが必要だと思います。

最後に

当社が目指す「物流ベンダー日本一」のビジネスモデルの一つである「厚木事業所」。

最新鋭・最先端の倉庫ではありませんが、複雑な要望に柔軟に対応できるスペシャリストが集まった「厚木事業所」に気軽に見学に来ていただければ幸いです。

みなさまのお越しをお待ちしております。

執筆 : 厚木事業所 部長 C.H.