ホーム > コラム > 無在庫経営への挑戦


無在庫経営への挑戦

2013年12月13日

世間はアベノミクス効果で、ようやく経済も上向きになってきました。また、2020年東京オリンピックの開催も決定し、より一層の景気回復に期待が持てます。

無在庫経営への挑戦

ここで、私が物流に興味を持つきっかけとなった本を紹介します。

湯浅和夫さんと大槻憲明さんの共著の「無在庫経営への挑戦」(1991年三版 発売:白桃書房)です。在庫を持つことが当たり前だった時代に、無在庫経営という言葉、衝撃的でした。

当時、モノを保管、運ぶことが当然だった物流から、いつか無在庫を実現したいと考えたことを記憶しています。
*湯浅和夫さんは、物流専門雑誌『LOGI-BIZ』にて「湯浅和夫の物流コンサル道場」を連載されています。

「無在庫経営への挑戦」の中には、『在庫をもつことによるリスクが著しく増大』していると書かれており、『在庫は「売れる見込みがある」からこそもてる。』と書かれています。

この状況は、現在にも当てはまるどころか、より一層高いレベルが求められています。
(*『』内は、「無在庫経営への挑戦」からの引用)

在庫最適化ソリューション:SLASH

弊社では、ロジスティクス上の在庫量を最適にするためのソリューションを持ちあわせており、在庫数量の最適化に向けてお客様と一緒に活動を行っています。

そのソリューションは、SLASH(スラッシュと言います。

商品ごとの需要トレンドに合わせた在庫マネジメントを行うために、最終需要時期(Recency)・需要頻度(Frequency)・受注量(Momentary)を元に分類し、個々に最適な管理を目指します。

また、SLASHは、商品ごとの日々の売れ方に着目して、変化する需要に応じた最適な発注点を算出します。

SLASHは定番品と呼ばれる商品、即ち需要変動が少ないモノに適応します。需要変動が少なければシステム的に需要量を計算してもリスクが少ないと考えられます。

需要変動が少ないものはシステムが管理し、需要変動が大きいモノは人が管理する。在庫管理は需要変動の大きなモノへの対応に注力すべき、という考えが背景にあります。

消費税増税狂騒曲

ところで今、私も含めて一般消費者は、消費税が8%に上がる前に「日用品をまとめ買いした方がいいのか」「家電・自動車等の大物商品を買うべきか」など、迷っている方が多いのではないでしょうか?

この消費者の動きは、通常の需要ではなく、大きな需要の波とその後の反動が予想されます。

従って、企業もこの動きに対応するために、在庫を積み増すか否か判断に苦慮しているのではないでしょうか。一般的に3月末決算の企業が多く、売上機会損失は避けたいが、しかしバランスシート・キャッシュフローに悪影響がでる在庫の積み増しはできれば避けたいというのが本音でしょう。

在庫とは、言うまでもなくキャッシュを在庫期間寝かすことに他なりません。作れば売れた時代は、在庫は「財庫」であり、持ってもリスクはありませんでした。逆に在庫が無くて販売機会を逃して、顧客がそっぽを向くことのリスクを避けることの方が重要でした。

在庫適正化

しかし、今の需要(好み)も販売チャネル(ネット通販・リアルショップ等)も多様化した時代、在庫を持つことはリスク以外の何物でもなく、企業経営に重要なキャッシュをただ寝かせることになりかねません。在庫が「罪庫」と言われるゆえんもここにあります。

そのため、消費税増税前の需要の波にいかに準備するか、いくつ持つべきなのかを決定したら、その在庫が今どうなっているかをたえずウォッチする必要があります。この需要はイレギュラーのため予測は難しく、日々の動き(需要と在庫)に注力することが肝要と思われます。

日々の動きに柔軟に対応できた企業が、消費税増税の特需での勝ち組になるはずです

最後に

在庫適正化

消費税増税前の駆け込み需要が静まったら、速やかに在庫の適正化、「無在庫経営」へ舵を切る必要があります。

弊社は、需給管理から生産計画・生産実績管理(含む原価管理、及び倉庫管理システム(WMS輸配送管理システム(TMSまでサプライチェーン全体の最適化を図るべく、各種ソリューションを保持しています。

あなたの「無在庫経営への挑戦」を、是非お手伝いさせて下さい。

執筆 : 東京支店 コンサルタント K.F.