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損益分岐点で利益構造の見直しを

2014年3月20日

私の所属する部署は、管理会計で経営成績の課題を調査・分析し原因の追究を行い、利益計画・管理に生かす取り組みを継続しています。

「どれだけ売れば利益が出るのか?どうすれば利益が上がるのか?」をゴールとして、まずは利益を生み出す仕組みを解説します。

損益分岐点とは

損益分岐点という言葉をご存じですか。

損益分岐点とは、売上高と費用の額が一致して、利益がちょうどゼロになる採算ポイントのことです。損益ゼロの地点ということで、BEP(Break Even Point)とも呼ばれます。

売上高が損益分岐点を上回っていれば利益が出て、下回ると損失が出ることになります。

費用には固定と変動がある

損益分岐点を求めるには、まず全ての費用を変動費と固定費に分類します。

変動費は、売上高に比例して増減する費用です。例えば、売上原価は商品が売れた分の仕入れコストに該当するので、当然これは売上に比例して増減します。この他に運送費や梱包費、保管費、販売手数料、それから社員の時間外賃金や繁忙期に一時的に雇用するパート社員の給与なども変動費です。

一方、固定費は売上高の増減に関係なく一定額かかる費用です。例えば、社員の基本給や家賃、設備等の減価償却費、保険料は売上高が増減しても変化しないので固定費です。

損益分岐点の求め方

損益分岐点

損益分岐点は、次の計算式で求められます。

この関係を図に表すと以下のようになります。

損益分岐点


売上高は、ゼロからスタートして斜め45度の右上がりの直線になります。

固定費は、売上に関係なくかかる費用なので、一定額で横に伸びる直線になります。

変動費は、固定費に上乗せされる形で、売上の伸びに応じて増加する費用なので、右上がりの直線になります。

そして、“固定費+変動費”である総費用線と売上高線が交わった点が、損益分岐点です。

利益が出やすい会社の損益分岐点

損益分岐点は、利益が出るか損失を出すかのターニング・ポイントなので、損益分岐点が低いほど利益が出やすい構造である事を意味します。

損益分岐点 では、損益分岐点を下げるには、どうすればよいのでしょうか?

損益分岐点を下げる3つの方法を紹介します。

(1)固定費を下げる

損益分岐点

固定費が下がれば、変動費をプラスした総費用線が下がり、損益分岐点も下がります。

【改善策例】
●労働効率の向上
●人件費の削減
●賃借料の見直し
●過剰設備の処分

【労働効率の向上・人件費の削減を実現するソリューション例】

倉庫管理システム(WMS)SLIMS

●作業が標準化されるため熟練性が必要なくなり、パート社員やアルバイト社員でまかなえるので人件費が削減
●無線ハンディターミナルや音声物流 Vocollectでピッキング・検品を行うことで、作業効率がアップ

(2)変動費を下げる

損益分岐点

変動費が下がると総費用線が下がり、損益分岐点も左下に移動します。

【改善策例】
●物流や配送の効率化
●原材料費の削減
●繁忙期にかかる人件費の削減
●外注費などの削減
●在庫管理の徹底

【配送を効率化するソリューション例】

配車計画 ASSORT

●ドライバーと車両の空き状況を加味した効率的な配車計画が立てられるので、傭車が必要なくなります。

【人件費を削減するソリューション例】

生産計画・実績管理 SPENCER

●閑散期・繁忙期の生産スケジュールを山崩しすることで作業ボリュームが平準化され、繁忙期にかかっていたパート社員への給与が削減できます。

(3)商品の単価を上げる

損益分岐点

単価を上げれば、売上高線の角度が急になり、損益分岐点が下がります。

しかし、高い単価でも売れる魅力的な商品にする必要があります。

【改善策例】
●商品の付加価値をアップ
●サービスの向上

【付加価値をアップするソリューション例】

食品業向け倉庫管理システム SLOTS

●賞味期限管理およびトレーサビリティの高度化で、商品の信頼性をアップ

最後に

弊社は貴社の利益構造の改革・改善に向けてのお手伝いをさせていただきます。
是非お気軽にご相談ください。

執筆 : 経営企画 N.N.