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仕事の良循環

2014年6月25日

皆さんご存じかと思いますがPDCAサイクルは

  • Plan(計画):情報に基づいた具体的な数値目標を設定
  • Do(実施):計画に基づいて対策の実施
  • Check(検証評価):実施した結果の検証
  • Action(改善):課題の洗い出しと新たな改善方法の模索

の4項目から成り立っています。

わかっていても、PDCAサイクルを回して仕事の効率アップを図るのはとても難しいものです。

今回は、トラック輸送の現場で取り組まれているPDCAの一端をご紹介します。

輸送現場での取り組み

トラック輸送では、(1)荷主様から荷物を預かる、(2)幹線輸送でお届け先に近い拠点まで輸送する、(3)お届け先へ荷物を配達する、の3局面に大別できます。その中で、

  • 幹線出発:夜21時までに幹線トラックを出発させる
  • 幹線到着:翌朝6時までに到着して7時までに荷物を卸す
  • 配達:朝8時から配達に向い、遠隔地で無い限り午前中に配達を行う
  • 集荷:午後から集荷に伺い夕方19時までには拠点に荷物を卸す

といった具体的な目標を設定します。

計画の実施と検証評価では、幹線到着や配達の結果は、集荷や路線出発時刻に左右されますので、幹線出発に着眼して内容を見ていくことにします。

まずは、各拠点で夜21時までに出発できない幹線コースを洗い出します。これは、荷主様の要望で集荷時間が遅くなる場合が多く、結果、特定のドライバーの帰着が遅れます。

BIツール 大量の取引情報から該当の荷物や荷主様を特定する場合、BIツール(Qlik View)がとても便利で、瞬時に対象を検索できます。

改善ポイントが特定できれば、具体的な対策を講じる(Actionする)ステップに移ります。

例えば、お客様の出荷業務(送り状や荷札作成、出荷実績把握など)が簡便になればより早い時間での集荷が可能になります。

また、幹線輸送は小口商品を混載して拠点間を輸送しています。この時、大きな商品(1トン以上、パレット積み商品など、他の商品と混載が難しい商品)の幹線輸送を荷主様と協力して貸切輸送に変更していくことで、配達時刻の確保、他の荷物の出発時刻の確保ができます。

同一方面への大量出荷などは、複数のお客様の荷物を積み合わせて貸切輸送する工夫も行っています。

集荷からの帰着時間が早くなれば幹線出発も早くなり、幹線出発が早くなれば幹線到着も早くなります。幹線到着に遅延がなければ配達もスムーズに行えます。そんな良循環を目指し輸送の現場では知恵を絞っているのです。

得られる効果は

輸送の良循環で得られる効果を考えてみましょう。

荷主様やお届け先の目線であれば、配達遅れなどが無くなれば輸送会社の信頼(=顧客満足度)が向上し、お問合せやクレームも減少します。

更に、事前にいつ着くのか把握できる「お届け情報検索アプリ」があれば、安心感を持っていただけます。

輸送会社の視点では、集荷に回る時間が早くなり、より多くのお客様へ集荷できるため、収益アップも実現できます。

労働集約産業といわれるトラック輸送の現場において、ドライバーの視点から見ると、勤務時間短縮、生産性アップ(=給与へ反映)といった効果が期待できます。

お客様のために

輸送現場での取り組みは、最終的には発荷主様・着荷主様へより良い輸送サービス提供のために行われています。弊社も良いシステム、良いサービスを提供し、輸送サービス向上をお手伝いさせて頂きたいと思います。

執筆 : システム開発部 課長 M.A.