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活用するイノベーション

2014年7月30日

こつこつ世の中を変えてゆくのも、大発明により社会を激変させるのもイノベーションです。皆様はイノベーションを味わっていますか?

少し前、ソフトバンクさんがPepper(ペッパー)くんを発表していました。世界初の感情認識パーソナルロボットとしてです。詳しくはソフトバンクさんのホームページなどで確認されればいいのですが、私はその発表に大変衝撃を受けたのです。今までの人生の中で、一番大きな衝撃といってもいいくらいのインパクトを受けました。

翌日から何人かにその話題を出してみたのですが、ほとんどの人は影響を受けていないのです、ふぅーん、といったところです。なぜ感動しないんだ、私には理解できません。『あの機能のついたロボットが、本体198,000円で買うことができる、個人で持つことができるんだ、ぜ。』

日本人は、いつの間に感動しない民になったのか、元々からか、などと思ってしまうほど、私の意識とに乖離があることをさみしく感じてしまいました。

Pepperくんの衝撃

pepper 余韻が冷めたしばらく後、私がなぜインパクトを受けたのか、自分でも正確にわかっていないことに気付きました。しかし、その時は、確かに大きな衝撃を受けたのです。

孫会長がPepperくんの本体価格を言った瞬間、私は、家の中にある家電などといろいろ比べている自分がありました、車と比べていました、アイボを思い浮かべていました。身近の特に女性と比べていました。いずれと比べても、あの価格で、あの従順となりえそうなロボットが買える、手元に持つことができるということ、その時は、やはり衝撃を受けていたのです。Pepperくんの多機能に比して、価格が想像を大きく下回っていたことが衝撃の理由と思えば、我ながら卑しい、ああ卑しい。

人間には人格があります。人型ロボットPepperくんはロボットですが、プレゼンテーションの中で演じられていた人とコミュニケーションのさまを見ていると、もはや人格を備えているロボットに見えてしまいました。

その人格とは、人への反応のさまであり、『Pepperくんに与えられた役者ソフト』であり『どんなリアクションをさせるのかを組み込んだアプリケーションソフト』であるということです。

リアクションをより快適なものにしてゆくために、クラウドAIを使い、学習させ、進化させるということです。

私は、人格がかくも簡単にITで作られてしまうのか、と思ったのです。衝撃を受けた理由はここにありました。

ロボットが身近にいる世界

pepper 人格とは今の時代の技術をもってすれば、かくもた易く作られ、また、現代の作り具合で、その人格を組み込まれたロボットと普通に付き合えるようになってしまうということです。

子供たちに囲まれ楽しく遊ぶPepperくんが想像できます。孤独なお年寄りの話し相手をしているPepperくんが目に浮かびます。また、いろいろな様々な使い方をしている人々が浮かびます。

アニメなどで人間とロボットとの共存社会を数多く見てきました。自分の前に、その想像世界のひとつが現われたのです。私はそれに感動を受けたのです。

感動を与えるサービス

テクニカル的には知られた技術の組合わせとのことですが、プレゼンテーションの素晴らしさもあり、ソフトバンクさんの思惑通りの感動体験者になってしまったのです。

私が感動した理由は以上ですが、感動を覚えない人はなぜなのでしょう。わかりません。

ある人は、これはすでにある技術の組み合わせ、特段の感動はない。ある人は、想定内の進化ともいいます。ある人は、ソフトバンクのクラウドビジネス戦略などと冷めた見方をしています。どなたか、教えてください、なぜ素直に感動しないのですか。

イノベーションを起こす

さて、「物流ITコラム」ということです。

今以上に加速度的にロボットが普及する時代が来ます。私の周りは、ほとんどの人はロボットを製作する側ではありません。しかし、ロボットをうまく使う側にはなり得ます。トラックやフォークリフトでも然り、製作する側でない人が上手に使いこなし、社会のしくみの変革を考え、イノベーションを起こしてきたのです。

セイノー情報サービスでは、ITの要素技術を使いこなし、世に広める活動をずっと続けています。Pepperくんを支える技術のひとつにクラウド技術があります。このクラウド技術についても、当社ではロジスティクスを中心にイノベーションを起こすべく、こつこつ活動をしている真最中であります。

当社のクラウドサービスをひろく世間の方々にご利用いただけますよう、如何にすれば社会的価値を生むものになるのかなど、真っ向から考えています。より快適なサービスを目指しますので、引き続きよろしくお願いいたします。

ますます楽しみな社会になりました。ロボットを組み合わせたイノベーションの世界などを、まずは夢見るところからです。感動も健康的ですよ。

執筆 : ソリューションサービス部 部長 A.T.