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製造業のみなさまへ

2015年4月16日

最近、製造業の方々から引き合いを頂く機会が増えています。

日銀が発表している全国企業短期経済観測調査で、特に大企業を中心に、景気の回復に対して楽観的な見方を示す企業が増えているという結果の通り、設備投資にも意欲的に取り組む形が反映されているのではないかと推測されます。

わたし自身も、生産システムの見直しや改善などのプロジェクトを推進している最中です。最近のご相談で多い課題は下記が挙げられます。

  1. 在庫管理
    商談の中で現状をヒアリングしていきますと、在庫管理についての課題は多く、ロットレベルまでの高い精度で管理できている企業は決して多くはないと感じています。管理の手法も紙やExcelが中心で、更新もリアルタイムに出来ていないケースが見受けられます。そのため、在庫量を知るには現場への確認が必要となり、とても非効率となっています。
  2. 作業ミス
    製造工程のミスを防止する手立てとして、チェックシート、マニュアル等を活用し、チェックポイントを作業者にわかりやすく伝えたり、複数人でのチェックを必須とするなど、これまでの失敗を踏まえた改善に取り組まれている事例もよく聞きます。ただ、お客様からのニーズが多様化し、そのニーズに対応するため作業内容が複雑化しているケースも多く、チェック作業に大きな工数を割かざるを得なくなっています。
  3. トレーサビリティ
    昨今より製造上のトラブルなどで、出荷した商品を回収しなければならない事態に発展したケースもありますが、製造記録情報が確実に追跡できることが、お客様と取引する場合においての条件に組み込まれている場合もあり、自社製品の安全・安心を提供することが当たり前の時代となっています。また、有事の際に、追跡に時間がかかるようでは、事実の把握までに時間を要し、社会的なバッシングの対象となってしまえば、信頼回復までには相当の時間を要することとなります。

このような課題に対し、当社は物流改善で培ったノウハウを最大限活用し、SPENCERという生産システムを中心としたソリューションを紹介しながら、お客様の改善への取り組みを後押し、企業価値向上に寄与できるよう取り組んでいます。

例えば、上記に列挙した課題に対しては、以下のような取り組みが必要であると考えています。

  1. 原材料、半製品の在庫の可視化
    入荷日、入荷/製造ロット、期限管理レベルでの在庫状況の可視化、場所別・ロケーション別での在庫情報の可視化、合否判定状況の可視化により在庫精度向上の他、需給計画と連動した未来在庫の可視化を行い、在庫の適正水準での管理にも寄与します。
  2. 作業ミスの防止
    ハンディターミナルなど、マテハン機器を用いて機械的にチェックし、作業の精度を上げると共に、作業を省力化させるよう取り組んでいます。また、当チェック作業で記録した情報での在庫反映も実施でき、記録情報取得の作業工数の削減も期待できます。
  3. トレーサビリティの実現
    2. で取得した情報を様々な切り口で検索・抽出し、使用原材料の追跡(トレースバック)、問題のある製品の出荷先の特定(トレースフォワード)が実現でき、これまで紙媒体での追跡作業に複数人で数時間かけていた調査が大幅に改善できます。
    昨今ではマルチメディアにも対応すべく、画像等を利用したトレーサビリティも視野に入れて活動しています。

このような価値をみなさまと共有したく、今後も当社は複数のソリューションを展開しながら、お客様の改善を強力に後押ししたいと考えています。

みなさまの改善活動が実り、共に喜びあえる日を楽しみにしています。

執筆 : LLPコンサルタント 課長 N.K.