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物流環境をとりまく少し先の世界

2015年10月26日

今回のコラムでは、私が関心のある「安全・安心」「環境・効率」これら2つのキーワードについて、物流環境をとりまく少し先の世界を、私の主観で想像してみます。

安全・安心

乗用車の安全技術として、ここ最近各社が競い有っているアクティブセーフティ(安全機能・衝突回避支援システム)。

EyeSight、i-ACTIVSENSE、SAFETY SHIELD、Safety Senseなどが有名で、各社がしのぎを削りながら機能を向上させています。

これらの技術のその先として、ゆくゆくは実現するであろう全自動運転の研究も進められています。我々の手に届くまでには、まだ暫く時間がかかるでしょうが、2017年には高速道路上での自動運転が可能との情報を耳にしました。

また、オリンピックYearである2020年をターゲットに、国内メーカーが世界に向け自動運転車をリリースする計画とか。USA企業の動きも気になるところです。

乗用車で培われた技術は、順次大型車輌にも展開されていくでしょう。

私としては、自動運転を体験したいと思いつつも、果たしてその車に心から安心して乗っていられるのか、自信がないところですが。

環境・効率

配送時においては、移動体をサポートする最先端インフラ技術とTMSなどの輸配送における情報システムとの連携を、フル活用できる日が間近であり、下記のような事ができるようになると想像しています。

配送トラックがITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)から渋滞情報を取得。渋滞により30分遅延中などの状況を、ITS情報と配送進捗情報を事務所へ送信します。すると、事前に配送先へ遅延を報告できるようになります。

また、これらの情報により今後の正確な運行計画に活用したり、お客様に正確な到着時刻をお知らせできるようになるのでしょう。

また、事故などの予期せぬトラブルの際には、配車システムとの連携で交通情報を加味した運行計画の変更や、燃料消費を削減しながら効率の良い配送プランをたてることもできそうです。

これらのベースとなる技術は現在でも利用可能であり、V2X(車車間/路車間通信)や、今注目のIoTも加わって、どんどん世の中のサービスを進化させていくのでしょう。

最後に

人材不足がさけばれる物流業界では、倉庫で力持ちのロボットがピッキングを行い、自動運転車に乗った配送ロボットが荷物を届ける。そして、“お腹のタブレットに荷物受領のサインをして下さい”という具合に。

進化を続け、まるで映画の世界が現実にやってきたとしたら、AIを持ったロボットに聞かれるのかもしれません。

“あなた達人間は、これからどんな仕事をするの?”と、ドライバーなら“臨機応変に交通事情を把握し、長年培ったノウハウから最適な配送ができるんだぞ!”と言い返すのでしょうが、全ての情報を記憶という曖昧なものではなく、記録という劣化しない情報として蓄積できるロボットには、作業効率では勝てないのかもしれません。

ここまで未来の話をしました。現場作業をロボットが肩代わりするのは先の話でしょうが、我々物流業務を生業とした企業の一員として、新しい技術を融合させ、新たなアイディアを活かして、よりよいサービスを提供していきたいと思います。

執筆 : ソリューションサービス部 M.O.