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お客様とともに取組む『改善活動』

2016年6月21日

文系の私

私は入社20年以上のフレッシュとは言えない社員です。

システム開発部という部署に入社2年目より配属され、お客様の業務システムの構築を行ってきました。

そんな私は、学生時代は文系の学部に所属し、情報処理の授業に苦手意識を持っていました。専門用語を聞くだけでたじろぎ、「関わりたくない」とさえ思っていました。

そしていざ就職となった時、『IT』という言葉もなかった時代ですが、何か未来に希望が持てる、先進的なイメージであるこの業界に惹かれたわけです。

ただし、純粋な技術屋でない私なので、お客様との会話や、案件毎に結成されるプロジェクトの運営が主な役割となっています。そのため、お客様と直接お仕事をさせていただくポジションにあります。

業務改善・業務改革

さて、私が仕事をさせていただくのは、お客様の『業務改善』・『業務改革』の場面です。

この様な活動の際には、いろいろな困難が生じ、不安になったり、怒ったり、悲しんだりと、さながら荒波の中の航海のようです。

お客様とぶつかる場合も時にはありますが、同じ船に乗っている者同士、ともに目的地にたどり着かなくてはならないですし、私はその船頭を生業としています。

毎回困難な壁が立ちはだかりますが、その努力がお客様の喜びに繋がると信じています。

A社様の改善活動

昨年、ありがたい事にそのようなお仕事をさせていただけました。

A社様は、全国的にブランドを確立されている企業でしたが、自社の物流品質を向上させるべく、その解決方法を模索されており、我々のソリューションをご提供する機会をいただきました。

ITプロジェクト的には、弊社の倉庫管理システム「CLOUD SLIMSの導入という活動ですが、業務的には入出荷業務・在庫管理といった倉庫の管理業務だけでなく、営業、受発注業務から、製造業務、品質管理業務全般を変革する活動となりました。

『誰でも、速く、正確に注文商品を出荷できる』為に、『在庫を正しく把握』、『受注・発注・製造加工・品質管理業務とスムーズに連携』の実現や、『ネット販売との連携』、『顧客毎の個別対応の継続』等、テーマは盛りだくさんでした。

A社様のプロジェクト推進のキーマンの方はまだ若く、当初は毎回決断の場面で悩まれており、社内での立ち回りに苦労されていました。同じく開発側のキーマンである私としては、この方の立場や気持ちに共感を覚える部分が多く、「共に乗り切って、成功したい」と強く思っていました。

年がら年中『改善』・『改革』の場にいる私は、少しばかり年長者ということもあり、「意思をもって決断してください」という様に、僭越ながら申し上げてしまうシーンもありましたが、プロジェクトが佳境を迎えると、私自身も弱気になることがあります。

お客様と一緒に知恵を出し合って、業務を考え、リハーサルを行っていても、完全はあり得ないからです。大なり小なり問題・課題は発生します。

ただ、充分に取り組めたプロジェクトと言うのは、発生した課題に対する対処が非常に柔軟にできるものだと経験的に感じています。

『何を優先させるのか』、『何を、誰が、いつまでにするか』これが早くアウトプットされ、実行されます。

迎えた本番ですが、直後は問題・課題がやはり発生しました。

若干の不安もよぎりましたが、毎朝『今日は○○を改善する!』とキーマン同士で意思を確認しあい、ひとつひとつ解決をしていきました。

その頃には、A社様のキーマンの方の「絶対に成功させる」という強い意思がプロジェクトメンバーに伝わり、社内の影響力が大きくなっていました。

我々の本番立ち上げサポートが完了した時点では、お客様が解決すべき課題が数点残っていました。その解決と、このプロジェクトの真の目的達成の効果が、早期に出ることを祈りながら現場を引き上げたわけです。

A社様の改善効果

それから1ヶ月、フォローアップミーティングを開催させていただき、「効果は出ているか?」「未解決だった課題は解決したか?」「新たに見えてきた課題・目標は何か?」をお聞かせいただきました。

まず効果ですが、『物流品質向上』を見事に達成されました。物流部門の責任者の方の自信に満ちた表情に、我々の喜びも大きくなりました。

また、業務効率面の課題も大きく改善され、我々のソリューションの導入効果が充分に発揮されていることに感動しました。

現在は、次の更に高い目標や改善課題も設定されており、フォローアップを続けさせていただいています。

この様な経験を、これからも多くのお客様と共有できたら本当にありがたいと思います。

そして私自身、純粋な技術者ではないからこそ、これからもお客様に伝わる言葉で話していきたいですし、お客様の業務目線・経営目線で考えて、より良い改善提案に努めたいと思います。

執筆 : システム開発部 係長 M.H.