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早川典雄のロジの素

第7回 計画管理型ロジスティクスへのリビルド(1)

2020年1月16日
取締役 物流技術担当 博士(工学)早川典雄

 コラムの第3回から第6回までは、 「在庫」 と 「物流リソース」 を適正化するためのアプローチとして「ロジスティクスPSI」とその導入事例を説明してきました。
今回は、計画管理型ロジスティクスへのリビルドを行うための業務支援ITツール「LMS-PSI」をご紹介します。

計画管理型ロジスティクスの中核業務「作業計画」と「作業計画の見直し」

 計画管理型ロジスティクスにおける中核業務は、「作業計画」と「作業計画の見直し」です。 「作業計画」では、営業(受注)見込や現在の在庫状況を反映した未来在庫の推移を確認しながら、生産や倉庫内での流通加工を含めた作業を立案します。(これを山積みといいます) また、「作業計画の見直し」では、「作業計画」に必要なリソース(要員・機器・輸送手段)を確認し、山積みした作業計画を平準化するように見直します。(これを山崩しといいます)

物流リソース不足時代を勝ち抜く、ロジスティクスのリビルド

図1.計画管理型ロジスティクスにおける業務関連

重要なロジスティクス作業リーダーの役割

 A計画管理型ロジスティクスにおける業務は、つぎのAからFまでの6つに大別できます。これらの業務は、複数の部門の担当者が、円滑かつ確実に連携することで成り立ちます。この点で、ロジスティクス作業リーダーの役割は、非常に重要であると言えます。

 A 営業受注見込/確定受注データ(営業見込入力)
   ・営業部門が翌週の受注見込を入力する
   ・上位システムより、確定受注情報が連携される
 B 作業計画
   受注見込を反映した未来在庫推移を確認しながら、作業計画を立案する(山積み)
 C 計画の山崩し
   作業リソース(要員)を確認し、山積みした作業計画を見直し平準化する(山崩し)
 D 必要な部材の確認
   計画した作業に不足する部材がないかを確認する
 E 必要な部材の発注
   発注担当者が仕入先に対し、必要な部材を発注する
 F 作業計画の見直し
   仕入先との間で納期調整などが発生した場合は、
   見直された作業計画を後ろ倒しにするなど、さらに見直しを行う

物流リソース不足時代を勝ち抜く、ロジスティクスのリビルド

図2.ロジスティクス作業リーダーの位置づけと役割

ロジスティクス業務をサポートするLMS-PSIの機能

 計画管理型ロジスティクスの業務をサポートする「LMS-PSI」のシステム機能は、つぎの5つです。

 1 営業見込入力
 2 在庫アラート
 3 作業計画表
 4 リソース計画表
 5 調達計画


それぞれの機能について、説明します。

1 営業見込入力

受注見込を入力する。
 ① 表示期間(翌週以降)を表示し、受注予定を入力するための製品一覧を検索する。
 ② 対象製品を確認し、受注予測を確認する。(予測は過去の実績から自動算出)
 ③ 入力後、「一括入力実行」する。

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図3.営業見込入力

2 在庫アラート

 「営業見込」と「現在庫数」を照合し、不足する在庫がないかを確認する。
 ① 指定期間内に、「欠品する製品」もしくは「安全在庫等の基準値を下回る製品」
   を検索する。
 ② ロットサイズやリードタイムが考慮され、推奨作業着手日や推奨作業量が自動で
   表示される。不足する数量を確認し、適宜、計画量を決定する。
 ③ 入力完了後、対象にチェックし、「一括入力」を実行する。

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図4.在庫アラート

3 作業計画表

受注見込を反映した未来在庫推移を確認しながら、作業計画を立案する。(山積み)
 ① 作業計画の条件を決定し、検索する。対象の製品が明細表示される。
 ② 【週次計画】営業見込入力の値が「見込欄」に表示される。
 ③ 在庫推移や商品ごとの参考情報(安全在庫値やロットサイズなど)を確認し、
   各製品の生産量を入力する。
 ④ 9/15に2つの製品の在庫が不足するため、追加で必要な数量を作業欄に入力する。
 ⑤ 【日次計画】 受注データが上位システムから反映されるため、
   在庫に問題がないか確認し、必要に応じて作業の値を変更する。
 ⑥ 【週次計画】【日次計画】作業の値を決定後、一括入力を実行する。

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図5.作業計画表

4 リソース計画表

作業リソース(要員など)を確認し、山積みした作業計画を調整して平準化する。(山崩し)
 ① 日ごとに各リソースの負荷を確認する。
 ② 作業に必要なリソースを確認し、各項目で100%を超える負荷がないかを確認する。
 ③ 無理のない計画になるよう、各リソースの負荷を確認し、適宜調整する。(山崩し)

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図6.リソース計画表

5 調達計画

計画した作業に必要な部材に不足がないか確認し、仕入先から直接取寄せる品目を手配する。
 ① 指定した期間内で、「欠品するもの」もしくは「安全在庫などの基準値を
   下回るもの」を検索する。
 ② 不足する対象品目を確認するロットサイズやリードタイムが考慮され、
   推奨納入日や推奨発注量が自動で表示される。
 ③ 不足する量を確認し、適宜、調達量を決定する。
 ④ 入力完了後、対象にチェックし、一括入力を実行する。

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図7.調達計画

 これら5つのシステム機能は、点在する在庫の統合と未来在庫の可視化を実現し、全社在庫を最適化するとともに、物流リソースの最小化を図り、物流コストを最適化を支援します。

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