ホーム > 早川典雄のロジの素 > 第8回 [最終回] 物流技術アウトソーシングが変化対応力を育む


第8回 [最終回]
物流技術アウトソーシングが変化対応力を育む

2015年7月24日
取締役 物流技術担当 博士(工学)早川典雄

弊社が提供している「物流技術サービス」は一般的には物流アウトソーシングですが、他社と異なり、独自の3PL方法論「構築MeLOS・運用MeLOS」に基づいて荷主企業の本業への集中を支援し、ロジスティクスの目的である需要の変化への適応を支援します。

戦略立案から現場運用まで、必要な物流技術を一貫して提供

物流アウトソーシング 物流技術サービスは、「本社物流部門の業務代行」と「物流現場の業務代行」の2つに大別できます。

このうち、「本社物流部門の業務代行」は、市場や事業の変化に適合するため、ロジスティクスの戦略立案、計画、構築および3PL化した後、物流機能が十分に発揮できるように組織をまとめ、動かすといった運営管理を代行するものです。

一方、「物流現場の業務代行」は、3PLへの移行後、物流現場における継続的な改善管理(PDCA活動推進)を代行するものです。

本社物流部門の業務の代行

  • 戦略
    「ロジスティクスの戦略立案」における重要なポイントは、社会環境の変化を「想定」、業界の動向を「洞察」し、「対応」するシナリオを作り、市場への「適合」を構想できる能力を持つ事です。この一連のプロセスを実行する能力が足りない場合、荷主企業は、その能力を補完・代行できるパートナーが必要です。弊社は3PLのパートナーとして見合った物流技術を提供します。
  • 計画
    変化に適合できるロジスティクスにするためには、自社の物流部門だけを見ていても仕方がありません。自社の得意先や得意先の競合会社の動向を十分に理解して顧客満足を向上させる仮説を作り、検証していくことが重要です。

    これと同時に考えなければならないのは、コストです。物流コストは、得意先や仕入先との取引、生産や販売などの他部門との連携、物流子会社や物流現場の活動が積み重なって形作られています。

    したがって、いまの物流コストのムダや制約を排除するためには

    • 物流現場(物流センター・輸配送)の運用業務
    • 本社物流部門の運営業務
    • 社内の他部門との連携業務
    • 得意先・仕入先との取引業務

    この4つの領域を物流工程や物流資源の視点で総合的に見直し、実行可能な3PLを計画することが大切です。

  • 構築
    3PLの構築を、迅速かつ確実に推進するためには、明確化された方法論が必要です。弊社では構築プロジェクトのアプローチ方法論「構築MeLOS」を荷主企業と共有し、漏れ・ダブリのない活動を遂行します。

    構築MeLOSは、分析・設計・開発・契約・移行・稼働の6つのステージで構成され、それぞれのステージにおけるタスクを定義し、タスク遂行のためのインプット、プロセス、アウトプットを明確にしています。
  • 運営管理
    複数ある物流現場で日々のオペレーションを行いながら、ロジスティクスの効率化を統合的に図ることは困難です。また、ロジスティクスITを導入しても、有効に活用できなければ変革は進みません。

    これらの問題を同時に解決するために、統合化されたマネジメントセンターが必要です。

    弊社のマネジメントセンターは、専門スキルと豊富な経験を持ったロジスティクス・スペシャリストが運営しています。このロジスティクス・スペシャリストは、単なる問合せ窓口や報告業務を担うだけではなく、業務の効率化や品質向上に向けた施策の立案・実施を荷主と共同で行います。実際には弊社のマネジメントセンターに居ながら、遠隔にあるお客様の物流現場の運用管理を行い、さらに継続的な改善(PDCA)も行っています。

    いわば、「物流センター長の代行」として効率的な物流運用を担っているのです。
物流アウトソーシング

物流現場の業務の代行

  • 運用管理
    3PLプロジェクトにおいて、最初は改善された物流プロセスやシステムを構築して運営するものの、その後は改善を行うことなくそのまま運用を続けている現場をよく目にします。入荷や出荷の動向は常に変化するため、同じルールのまま業務を続けることは適切とは言えません。

    そのため、運営管理・運用管理サービスでは、日次や週・月・年次の改善活動(5S・可視化・情報化・標準化・自働化)を実践しています。また、運用管理だけではなく、必要に応じてさらなる改善計画の立案・実行を継続的に行います。

    また3PLサービスを提供するにあたっては、荷主企業との間でSLA(Service Level Agreement)を締結します。サービスの評価は、客観性と定量性が不可欠であり、KPI(Key Performance Indicator)/重要業績評価指標を設定したうえで、実績をモニタリングし、目標を達成しているかどうかを判定します。当然、目標値を満たしていなければ対策を講じます。

    荷主企業における経営環境が日々変化する中、物流業務も日々の継続的な改善が重要です。荷主企業は、MeLOSに基づいた物流技術サービスにより、期待する改善効果が迅速・確実かつ継続的に得られます。

    物流マネジメントセンターは、物流の進捗をリアルタイムに管理できるため、イレギュラーな事象が発生しても即時に対応し、損害やクレームを最小限に抑える積極的な物流管理が可能です。

弊社の物流技術サービスは、方法論MeLOSに則り、戦略立案から物流業務の運用設計までを高度なレベルで遂行し、運用後には継続的な評価・改善によりでサービスレベルの向上を図ります。

最後に

全8回に渡り連載した当コラムも今回が最後です。これまでお読みいただいた皆様、誠にありがとうございました。

引き続いて、新しいコラムを企画中ですので、ぜひご期待下さい。