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第2回
ロジスティクスIT経営がビジネスを
高サイクル化する

2015年1月26日
取締役 物流技術担当 博士(工学)早川典雄

ロジスティクスIT経営が、経営と現場を結ぶ

ロジスティクス業務にITを適用する場合は、ロジスティクスに関わる各業務プロセスが正しく把握できているか、業務範囲や業務間のつながりがきちんと整理されているかを確認し、企業内の業務全体をデザインする必要があります。

ところが、多くの企業では、業務ごとにIT化してきた歴史があります。今後は、現場(生産・販売・物流)にある情報をITで有機的に結び、経営成果を生み出す「ロジスティクスIT経営」が必要です。

この証明として、経済産業省では、IT経営を推進しています。企業の多くは、経営と現場が有機的に連携していない、もしくは、経営と現場の間に分断があることが推進の背景になっています。

例えば、生産部門、販売部門、物流部門の各部門は、自部門の業務が短時間で正確に処理できることだけを考えて来たのです。したがって、部門間のつながりがIT化されている企業は少ないのが現状です。

IT経営は、「IT投資本来の効果を享受するためには、単に現場を個別にIT化するだけでは不十分であり、自社のビジネスモデルを再確認したうえで、経営の視点を得ながら、現場間、経営と現場との橋渡しを行っていくことが重要である。このような、経営・現場・ITの融合による企業価値の最大化を目指すこと」と解釈できます。