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アスクル/倉庫火災、初期消火で課題

2017年04月24日

消防庁は4月12日、埼玉県入間郡のアスクル倉庫(ASKUL Logi PARK 首都圏)火災について、初動対応について公表し、アスクルでの初期消火における課題・対策をまとめた。

今回の火災では、従業員8名が消火器21本を用いた初期消火を行ったものの、火の勢いが強くて消火できなかったため、屋外消火栓設備を使用した。

しかし、屋外消火栓設備のポンプの起動操作が行われず、初期消火に十分な放水量が得られなかったと考えられる(推定)。

屋外消火栓設備から有効な放水(350リットル/分以上)を行うためには、ホースをのばし、消火に向かい、ポンプの起動ボタンを押して、バルブを開ける手順が必要だった。

ポンプが起動していないため、屋外消火栓設備のバルブを開けた際に、屋上に設置されていた補助用高架水槽(500リットル)からの落差(水圧)で、当水槽と配管内の水がノズルから一定程度出たものと推定されるが、十分な放水量が得られていたとは言い難いとしている。

なお、出火建物における屋外消火栓設備の有効水量は3.4万リットルだった。

アスクルの消防訓練では、消火器(訓練用の水消火器)を用いた消火訓練は行っていたが、屋外消火栓設備・屋内消火栓設備を用いた消火訓練は行われていなかった。

このため、消防庁は、大規模倉庫における初期火災の拡大防止について、屋外消火栓設備や屋内消火栓設備を使用した消火訓練を定期的に実施し、事業所の初期消火能力の向上を図ることについて検討が必要と提言している。

119番通報は、火災発生を現認した時点で行われなかった。9時7分頃(推定)に自動火災報知が鳴ったものの、1階の地区隊・避難誘導班が初期消火を行った後、9時14分に携帯電話で119番通報を行った。

アスクルでは、事業所の消防訓練において、消火訓練・避難訓練は定期に行っていたが、通報訓練は行われていなかった。

大規模倉庫火災における消防機関の消防活動を早期に開始するため、火災の把握から119番通報まで一連の通報訓練を定期的に実施し、事業所の通報連絡体制を確保することについて検討が必要ではないかと提言している。

無線の活用や各階の避難誘導班の連携などにより、在館者421名全員が屋外に避難した。

逃げ遅れた者は無かったが、火災時に多数の従業員が迅速かつ的確な避難を行うため、実火災の具体的な状況を想定した避難訓練を定期的に実施し、事業所の避難体制を確保することについて検討が必要ではないかとしている。

なお、アスクルからの提供資料等に基づき作成したもので、調査中の内容が含まれており、今後の調査により変更することがあるとしている。

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