先端技術

「なぜ」を重ねた先に、
本当の課題が現れる。

T.A
LLP事業部 BRAISグループ(長崎ラボ)
2019年 新卒入社

理系

PROFILE
大学では、流体シミュレーションを活用した研究を行うかたわら、部活動としてロボコンにも熱中。セイノー情報サービスに魅力を感じたのは、システムの開発能力に秀でた当社なら、ロボコンの開発と設計の面白みを同じように追求できると考えたからだった。また西濃運輸が母体であり、実証実験を行う倉庫を確保できていることも、そうした開発意欲を試す実験の場になると考えたという。

現在の仕事内容

LLP事業部の中でも、BRAISグループは2022年にできた新しい部署です。私の所属する長崎ラボは、長崎駅直結のオフィスビルに拠点を構えており、物流ソリューションのもとになる様々なBRAIS技術の研究開発を行っています。まずは、本社のマネージャー層によって「商品企画」という枠組みが決められ、それを実際の研究開発によって実現していきます。たとえば私が携わったものでは、画像検品システムの「iSCAN(アイスキャン)」の開発や、倉庫の作業進捗や温度湿度などの情報群を可視化する「LOGISTICS・COCKPIT(ロジスティクス・コックピット)」の内製化などがあり、そのプロジェクトリーダーとして参加しています。

仕事のやりがい

仕事の中で、「なぜを追求すること」を私は常に意識しています。たとえば、お客様が「画像検品をしてみたい」と要望を出してきたとしても、その裏に「商品の不備がないことを証明したい=トレーサビリティを確保したい」という真の要望が隠されている場合もあるのです。もし、単に画像検品システムだけを導入するのであれば、お客様の目的を完全に達成できないともいえます。そうならないためには、「なぜ」を用いて、コミュニケーションを重ねていくしかありません。すると、「過去にクレームが入った」「盗難にあった」という要望の種となった事実が浮き彫りになります。お客様の声を大切にしながらも、そのように本質的な目的がどんなものなのかを理解することが、この仕事の難しさであり、面白みでもあると思います。

今後の目標

今後、私たちの部署で注力していきたいのが、後進育成です。現状では部署の拡大を行っているためまだ人手が足りていないこともあり、プロジェクトリーダーを務める私が、実作業を行うというケースも少なくありません。しかし、上長としての立ち回りを求められつつある今、研究開発をさらに推進するためにも、頼りになる開発メンバーが必要です。私が後輩となるメンバーに求める要素は2つあります。1つめは、本質的な要件を定義し、そして技術と知識を習得するために、自分の知らない物事を知ろうとする力。そして2つめは、チームとして開発を進めるために、論理的な思考だけでなく、相手を考えてコミュニケーションができる対話力です。私自身も学ぶ意欲と相手を思いやることを大切にして、お客様にさらなる価値をもたらす技術を生み出していこうと思います。

SCHEDULE
ある1日のスケジュール
08:45
出社、部内勉強会
チームの朝会
作業予定の確認
09:30
各タスクの進捗確認・
発生した課題への対応
12:00
長崎県警や
長崎県庁の食堂で昼食
13:00
オフショア開発チームへの
修正内容の説明や
進捗の確認
15:00
オフショアの
修正箇所のテスト・
稼働検証
17:30
退社

皆さんへのメッセージ

自分の人生の「最終的な目標」を持っておいてください。就職とは、最終的な目標ではないと私は思います。もし、それを目標として置いてしまうと、職場や働き方にギャップを感じたときに、次に向かう先が分からなくなる場合もありえるでしょう。まずは、自分の最終的な目標を決めてみる。すると、現状の課題と取り組むべきタスクがおのずと見えてきます。私自身についていえば、現在任されている研究開発をさらに進めていくことが最終的な目標です。そのために、長崎ラボを離れることも視野に含めて考えています。ここはお客様への提案よりも、自社リソースによる開発に比重を置いた部署です。お客様にさらに貢献できるソリューションを作るために、現場に近い大垣のBRAISグループに移動するなどして、自分の最終目標に近づいていくつもりです。

わたしのオフタイム

散歩をすることが、仕事中のリフレッシュになっています。やはりデスクワークが仕事の時間の大部分を占めるため、体を動かして気分転換をすることがかかせません。また、プロジェクトについて考えているときに、ふと考えが行き詰まってしまうこともあります。そんなときは、5分程度でも歩くことで、PC画面とは違う新鮮な情報を脳に与えるのです。すると、「あの手があったな」と忘れていたアイデアを思い出し、解決のきっかけになることもあります。

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