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25.05.12

企業分析で気をつけるべきポイント(2)

こんにちは、セイノー情報サービス採用担当です。

さて、今回は企業分析で気をつけるべきポイント②「その業界における競合先を知る」です!

2,その業界における競合先を知る~なぜこの会社でないといけないのか~



就職活動をしていると、「なぜこの会社を選んだの?」という質問を何度も受けます。
これに自信を持って答えるためには、企業そのものを深く知るだけでなく、同じ業界にある他の会社(競合他社)との違いを理解しておくことがとても大切です。

たとえば、小売業界ならイオン、イトーヨーカドー、ユニーなどが競合になりますし、自動車業界ならトヨタ、スバル、スズキなどが該当します。同じようなサービスを提供しているように見えても、実は企業ごとに強みや戦略、経営方針が異なります。例として挙げたスズキは、軽自動車に特化し、インド市場では約50%のシェアを誇っています。一方、トヨタはあらゆる価格帯の車を取り揃え、グローバルに展開しています。このように、競合と比較することで初めて「その会社の個性」が見えてくるのです。
これは企業を「絶対評価」ではなく「相対評価」で捉えるということ。つまり、1社だけを見ても分からないことが、複数の企業を比べることで、はっきり見えてくるのです。



では、なぜ就活でそこまで詳しく競合を調べる必要があるのでしょうか?
実は、志望動機の精度が大きく変わってくるからです。私たち採用担当のところには、ES(エントリーシート)や面接対策の相談に多くの学生が来ます。その中でも特に多いのが、「志望動機がありきたりになる」「どうしても意欲が伝わらない」といった悩み。 よくあるのが、その企業“だけ”を見て書かれた内容、または「IT業界は将来性があるから」といった業界全体のイメージだけに頼ったものです。これでは企業に対する熱意や理解度は伝わりません。

たとえば、ある文系の学生が未経験歓迎のIT企業A社に応募したとします。説明会資料を元に「ITの将来性」や「新人研修の手厚さ」を志望理由に書きました。
しかし面接ではこう聞かれました。
「うちを選んだ理由は分かりましたが、同じ業界のB社やC社ではなく、なぜ当社なのですか?」
この問いに対し、「A社は未経験でも活躍できそうだから」と答えたものの、面接官は納得できない様子。実はB社やC社も同じような研修体制を整えており、説得力に欠ける回答だったのです。
ここで重要なのは、「なぜその会社でなければいけないのか」を説明できるかどうか。たとえば、「A社はSIerでありながら、企画から運用まですべてを一貫して担っている点に魅力を感じました」という志望動機であれば、より具体的で説得力があります。 さらに、「その姿勢がお客様の安心感につながり、結果として高い利益率を生んでいると感じました」と続け、「自分も貢献できるSEになりたい」という意志を示すことで、企業理解と自己成長意欲を両立した内容になります。

企業はそれぞれ、まるで同じエンジンでも内装や外観が異なる車のように、独自の「パーツ(個性)」を持っています。その違いを見極める作業こそが「競合分析」です。そしてその「違いのどこに自分が惹かれるのか」を見つけることが、あなた自身の就活の軸(価値観)にもつながります。 もしこの作業を進める中で、調べてもあまりワクワクしない、面倒だと感じるなら、もしかするとその業界や企業への興味が薄いのかもしれません。好きなことなら自然と詳しくなれるもの。街中を走る車が全部同じに見える人は、そもそも車に興味がないのと同じです。


競合分析は少し手間がかかりますが、やればやるほど自分の視野が広がり、志望動機にも深みが出てきます。そしてその積み重ねが、社会人としての成長にもつながっていきます。 就職活動は、正解のない問いに向き合う連続です。そのトレーニングを今のうちにしておくことが、入社後に大きなアドバンテージとなるでしょう。ぜひ、チャレンジしてみてください!

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