TOPメッセージ
株式会社 セイノー情報サービス
代表取締役社長松本 充博
ITと人の力で、お客様が
最大限の力を発揮できる世の中へ。
ひとつの部署から、
物流業界のリーダーに
私たちは、西濃運輸の電算室からスタートし、1984年の分離独立を経て、現在までITソリューションを通じた企業の物流課題の解決に尽力してきました。もともとは事務処理システムの開発からはじまった当社の事業も、クラウドサービス、ソフトウェア開発、物流課題の要件定義を行うコンサルティング業務、そして物流業務やコールセンター運用のアウトソーシング事業まで広がりを見せています。私たちの事業は、セイノーグループへ情報システムを提供する「内販事業」と、広く一般のお客様に物流ソリューションを提供する「外販事業」に分かれています。その割合は年を追うごとに変化し、現在では6割から7割程度を外販事業が占めるまでになりました。そして、パッケージシステムの提供だけでなく、それぞれのお客様の要望に合わせたシステムのカスタマイズも自社で対応できることが、当社の特徴であり優位性のひとつです。現場の課題を広く集める営業職を窓口に、コンサルタントが真の課題を定義し、そして長年培ってきたシステム開発部や技術部の設計力で最適なソリューションを提供する。こうした3職種による連携対応が、これから私たちが目指す「LLP(リード・ロジスティクス・プロバイダーの略)」としてのあり方を可能にするのです。

「システムによる自動化」が
可能にすること
近年の物流業界の課題として、人手不足の深刻化が盛んに議論されています。「2024年問題」と呼ばれるトラックドライバーの労働時間規制も、この問題に拍車をかけることでしょう。こうした背景から、限られたリソースでの効率化を図るために、お客様から「人手に頼らない自動化」が期待されています。その期待に応えるために、私たちが注力しているのがBRAIS(Bigdata、Robotics、AI、IoT、Sharingの頭文字をとった言葉)の導入です。ピッキングロボットや搬送ロボットの活用にとどまらず、人が判断を下すべきイレギュラー対応にも、今後は生成AIなどによる自動判断を用いた技術の導入を推進していく方針です。こうした「システムによる自動化」の考えが、当社の教育にも活かされています。40年近くにわたって蓄積されてきたソリューションの提供事例や、設計書や仕様書などのナレッジを、生成AIを用いて瞬時にサーチできる仕組みを社内でも構築しています。お客様の課題の解決方法に行き詰まったら、まずはデータベースを検索して対応する。それでも疑問が残るなら、現場に足を運んで自分の頭で考え、経験豊富な先輩たちに質問をする。このような業務フローを築き上げることにより、若手ができるだけ早く前線に参加できる環境づくりを進めているのです。

人の力で、
上流から物流を変えていく
システムによる効率化を推し進めながらも、私たちが大切にしているのが「人の和」です。人は感情を持った生き物ですから、そのいかんによって仕事の成果に影響を及ぼす場合が多々ありますので、個々人の能力の発揮だけでなく、周囲と調和し、協働やフォローができる雰囲気づくりを目指しています。また、事業領域といった面でも、「人にしかできない仕事」に注力をしなければなりません。事務的・規格的な下流工程は外部ベンダーやAIに任せ、私たちにしかできない事業に集中することで、企業価値を高めるだけでなく、新しくて大規模な課題に挑戦できるといった個人の成長にもつながっていくはずです。そして、ソリューションの物流領域全体における高度化も、今後の方針として重要なものになるでしょう。特に調達や生産管理分野を高めていけば、私たちはサプライチェーン全体の課題を解決する事業体へと成長し、あらゆる業界の発展にもつながっていくはずです。そうした今後の方針を実現するためにも、上流工程から新しい物流をつくりたい人材に期待をします。当社の前向きで、素直で、成長を楽しめる社員とともに、物流の世界を変えていきましょう。