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企業分析で気をつけるべきポイント(2)

こんにちは、セイノー情報サービス採用担当Aです。
 
前回記事「企業分析で気をつけるべきポイント①」が自分のことながら文章量長いな、と思って調べてみると、1800文字程(原稿用紙4枚半)ありました。本来のブログ形式であればもう少し短い方が読みやすいのは理解できるのですが、どうしても簡潔にまとめきる事が出来ません…。

さて、今回は企業分析で気をつけるべきポイント②「その業界における競合先を知る」です!

2,その業界における競合先を知る~なぜこの会社でないといけないのか~


どの業界においても多くの場合、必ず同業他社、競合先がいるはずです。小売業界だとイオン、イトーヨーカ堂、ユニー等がそれぞれの競合ですし、自動車業界だとトヨタ、スバル、スズキ等がそれに該当します。

さて、企業分析においてなぜ競合先を知ることが重要なのでしょうか。それは企業を分析する上で、競合先と商品やサービスを比較検討する事で、その企業の強みや業界におけるポジションがより分りやすくなるからです。

例えば上記の例であげたスズキはコンパクトな軽自動車のラインナップが充実しており、トヨタの様な低、中、高価格帯を全て揃えるラインナップとあえて差別化することや、インドでのシェア率が50%を誇るなど、その経営方針や業界内でのポジションの取り方は他の競合と比べて大きく異なります。

ここから分るように、その企業独自の個性やそこにある強みは、競合先と比較する事で初めて理解できるようになります。一社であれば絶対的な評価しかできないものが、複数社になることで相対的に判断できるようになるからです。

就活をする上でそれほど詳細な競合比較をする必要があるのか、と訝る方もいらっしゃると思います。そういった方に向けてもう少しこの意義を解説してみましょう。
SISでは就活生の方に向けて、ESの添削や面接での応対に関して相談に来る学生がそこそこいます。その中で必ずといって良いほど質問として出るのが志望動機の部分です。「ありきたりな志望動機になってしまう」、「志望意欲を高くみせたいがどう書いてよいか分らない」などなど、その理由はさまざまですが、記載された内容に共通して言える事は、その会社を単体で捉えている、または業界のイメージと組み合わせて書いているのみ、という事です。
 
個人的には志望動機にオリジナリティを求める必要はなく、その方がそう思われたのであれば、まさしくそれが正であり、そもそも良いも悪いも無いのでは?とも思ってしまいますが、志望動機にはもう一つの側面、内容の妥当性や論理性が大きく求められているという事は覚えておいて損はないと思います。

例えばIT業界を目指している文系学生の方がいたとしましょう。その方は未経験でもSEを募集しているということで、SIerのA社の選考に参加してみることにしました。会社説明会でもらった資料を見ながら、ITの将来性や新人フォローの手厚さなどを志望動機として簡潔にまとめることにしました。丁寧に記入したESを携え、いざ選考に挑むと面接官からこの様なコメントを受けました。
 
「IT業界を志望している事は分ったけど、その中でもウチの会社を選んだのはなぜですか?同じSierであるB社やC社と比べてどこに魅力を感じましたか?」

一瞬、回答に詰まったのち、A社が新人研修に力を入れており、未経験でも活躍できると思ったからです、と答えたものの、面接官は浮かない顔で小さくうなずき、面接は終了しました。
面接官はおそらくB社、C社も自社同様のフォローアップを行っていることを知っており、質問に対する妥当性や論理性が不十分であることをすぐに理解したのでしょう。結果として、他の学生と比較してもそれほど記憶に残らない面接、というイメージだけが残ってしまったのです。

ここから分るとおり、論理的な志望動機というのは、なぜこの会社でないといけないのか、絶対にその会社を志望しなければいけない理由が記載されているかどうかが重要です。

ですので、「A社はSIerでありながら、開発を他社に委託することなく、企画から運用にいたる全てを1社でサポートする姿勢に惹かれました」から始まり、「お客様の課題発見からその解決にいたる一連の業務を手がけるという事は、お客様からみても安心感に繋がり、その結果が御社の高い利益率に繋がっていると思います」とつなげ、最後に、「自分はIT系のスキルをまだ持っておりませんが、御社の手厚い研修フォローと自己学習に励み、一日でも早くお客様の手助けができるようなSEになりたいと考えております」とした方が、まだA社を選ぶ理由が明確ですし、面接官もより具体的な質問をしてみようという発想につながります。

同じエンジンを使っていてもボディや内装が違えばまったく別々の車が出来上がる様に、複数のパーツを組み合わせることがそのオリジナリティにつながります。
企業に関しても同様であり、必ず一つ一つの企業には自社にしかないオリジナリティを持っています。そのパーツがどこにあるのか、A社とB社のボディの違いは何か、材質や構造などを詳しく検討することが競合比較であり、その積み重ねが車=企業を知るということです。
(そしてそのパーツの着眼点が自分が望む企業、就活の軸であり自己分析の一部です)

もしこの作業をしている中でそんなに乗り気にならない場合は、おそらくその業界、企業に対する興味が薄い、ということを暗に示しています。
車に興味がない人からすると、街中を走っている車が全てが同じに見えるのと同じで、興味があるからこそ知識は自然と増えていくのです。この記事を読んで少しでも当てはまる方がいれば、もう一度、なぜこの企業を選んだのか、本当に入社した後に満足できるのかを考え直してみてください。そして十分に納得した状態で、ぜひ競合比較にチャレンジしてみてください。

人によって見るべき部分は異なり、最初は難しさを感じると思います。ただし正解の無い答えを見つける事が、われわれの仕事の本質です。就活の中でその慣らしを行っておけば、入社後の同期たちより大きなスタートダッシュを切ることができるでしょう。

※物流業界、IT業界の業界研究はぜひSISの業界研究インターンシップへ。
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