保険選びの考え方
生命保険というと、「複雑で難しい商品」というイメージを抱く人がほとんどでしょう。
いざ加入しようと思っても、種類も数多く、何に加入したらよいか迷ってしまいます。
まずは、「保険とは何か」というところから知っておきましょう。
生命保険の本質は、相互扶助に基づく生活保障
生命保険は、事故や災害、病気などによって一定収入を維持できなくなったとき、経済的打撃をカバーするための「生活保障」の制度です。大勢の人が公平に保険料を出し合うことにより、大きな共有の財産をつくり、いざというときに経済的に助け合う「相互扶助」の仕組みで成り立っています。
将来の備えというと身近な手段は「貯蓄」ですが、預貯金では、万が一のときも自分の積み立てた総額しか返ってきません。これに対して「保険」は、積み立てた額に関係なく、必要な保障額を受け取ることができます。
「貯金は三角、保険は四角」
しかし、すべてを自分で準備する必要はありません。
もしもの時は、国などによる「公的保障(※)」もあります。個人の備え(生命保険や預貯金など)は、国や会社などの保障のバランスを考えて準備しましょう。
(※)自営業の人や勤務先によっては、企業保障がない場合もあります。
将来にわたって安心を手に入れるために
保険は本来「万が一の場合の保障」であり、貯蓄ではありません。しかし、日本人の平均寿命が80歳という現代は、不測の事態がなく、健康的に生活していく場合でも、経済的な準備は必要になってきます。
生命保険は将来確実に必要となるお金を、必要な時期や目的にあわせて準備する手段としても活用することができます。
生命保険は、病気や死亡など「万一の事態への備え」、また「人生の夢を実現するため」の備えですから、あらゆる人に生命保険は必要といえるでしょう。ただし、どの種類の保険に入り、どのくらいの保障金額が必要かということになると、人それぞれの「状況」や「価値観」「心配事」によって大きく異なってきます。
「現在の状況」を踏まえ、「価値観」や「心配事」を正しく把握し、自分に合った、本当に必要な生命保険を考えましょう。