株式会社セイノー情報サービス RECRUITMENT 2024 株式会社セイノー情報サービス RECRUITMENT 2024

技術追求タイプ

03お客さまに役立つ最先端技術を。

先端技術 石井 哲治

BRAIS推進室(1998年入社)

知識ベース・ロボット推進室ができたのは2016年。AIやロボットなど新しい技術が、SISのソリューションにどのように活用できるかを調査研究する部門、つまりSISの研究開発部門の役割を担っている。テーマは第四次産業革命の中核技術=BRAIS※。ここから、未来の物流の姿が見えてくる。 ※BRAIS Bはビッグデータ、Rはロボット、AはAI、IはIoT、Sはシェアリングの略で、第四次産業革命の中核技術と言われている。

普通の現場で普通にロボット、
の時代へ。

石井は「まだ、少し時間がかかる」と考えている。しかし「その時は必ず来る」と。「物流現場の人手不足はもう始まっていますし、一部の企業では倉庫の完全自動化も進んでいます。中小企業などの普通の現場で、ロボットが作業する姿が普通に見られるようになると思いますよ」と石井。

知識ベース・ロボット推進室が開発中の搬送ロボット は、ガイドマークを読み込んで自分の位置を認識し目的地まで自走するもの。配送センターなどの現場で、人間に混じって荷物を運ぶことを想定している。さすがに階段は登れないが、現場に特別な工事を必要としない点も考慮されている。つまり、既存の現場にポンと投入できる低コストのロボットを目指しているのだ。将来的にはAIと組み合わせてより複雑な役割を担わせることも可能だという。

開発中の搬送ロボット。

「完成度はまだまだです。でも、数ヶ月後にはお客さまの現場に導入していただいて実証実験をはじめる予定です」と石井。だが、ロボットが人間と同じ現場で作業することのハードルは高いと彼は考えている。「安全性、リスクマネジメントをもっと綿密にやらないといけないでしょうし、誰にとってもこれまで体験したことのない環境が生まれるわけですから、思ってもみなかった問題が出てくる可能性もありますね」それでも、確かめなければならない。この技術が本当にお客さまの役に立つのか、どうか?

「運ぶ」の次は「積み込む」も。

トラックの荷台をCCDカメラで認識してサイズを判断し、配送ルートまでも考慮した最適な積載方法を計算するソリューションも開発中。搬送ロボットと連携させれば、運ぶから積み込むまでの一連の作業がシームレスに繋がることになる。もちろんロボットはSISの倉庫管理システム(WMS)とも連携するから、倉庫は常に最高のパフォーマンスを維持し続けることができる。「それを、SISのソリューションパッケージの新たな付加価値にしたい」と石井は考えている。あるいは「営業部隊の新たな顧客開拓ツールになれば」と。

「ビッグデータもロボットも、AIもIoTもシェアリングも、それらがどうお客さまの役に立つのかを考えるのが私たちの仕事です。研究開発的な部門とは言え、そこはおろそかにできない」と石井は言葉に力を込める。チームのメンバー全員が目指す着地点はそこだ。だが、彼らには前例がない。どこに正解があるのか、まだ誰も知らないのだ。だから石井はチームのメンバーにこう語りかけるのだ。「ここでは新しい技術しか扱わない。やったことのないことをやるのだから、自分やってみるしかない。だから、知らない、出来ないで立ち止まらないでほしい。できないことをやっていこう」と。そして「仕事を楽しもう!」と。

「例えば、スケジュールが厳しくても、これをやり切れば自分にとってプラスになると考えれば、やれるんじゃないかな」そう言って、SIS唯一の研究開発部門のリーダーは、実に楽しそうに笑うのだ。

事例紹介OTHER SOLUTION