
チャーター便
物流用語として使用される「チャーター便」について、解説しています。
チャーター便
チャーター便とは
チャーター便とは特定の荷主の目的を満たすために、トラックや飛行機を丸々一台貸し切ることで輸送を行うものです。「混載便」とは違い、特定の荷主の商品だけ積載し、指定される時間に、指定される目的地に商品を運ぶ輸送手段になります。貸し切り便とも言います。
チャーター便のメリット
チャーター便は一つの荷主の商品を運ぶものである以上、発・着時間、積載物、積載量が任意に設定できます。出荷場所から届け先まで直接荷物を運ぶため、リードタイムの短縮や好きな時間に荷物を届けることが可能です。なお、一つの荷主の商品しか運ばないため、他荷主の商品との接触がなく、破損や紛失のリスクも減少できます。
チャーター便のデメリット
トラックを丸々貸切るため、コストが高いです。混載便より割高になってしまうケースも少なくないです。
チャーター便を活用するポイント
以上のように利便性が高い一方、コストがかかるチャーター便は以下のような場面において活用することが有効だとされています。
1.
高価品や代替の効かない商品を輸送したい
混載便は複数の荷主から多種多様な荷物を積んで輸送を行います。輸送中の揺れによって荷物同士が接触し、破損するリスクが残ります。また食品や工業製品を積んでいる場合はにおいが移ることもあります。そのようなリスクが認められない商品を輸送したい場合はチャーター便の活用を推奨します。
2.
特殊な形状の商品や大型の商品を輸送したい
混載便は複数の商品を1台のトラックに隙間なく積載することで輸送効率を上げ、安い単価で商品を輸送できるようにしています。そのトラックの中に特殊な形状の商品が混載する場合、輸送効率が落ちるため、事業者によっては輸送自体を断られるケースもあります。また輸送自体は可能でも、コストが高くつくケースもあります。チャーター便であれば1運行に対する単価のため、輸送効率は問われず、基本的に断られるケースはありません。また柔軟に対応してもらうこともできます。
3.
厳密な時間指定を行いたい
指定の時間にピンポイントで届かないと困るというケースはチャーター便を利用した方が確実です。
4.
大口の商品を輸送したい
大量の商品を一つの目的地に届ける場合は混載便よりもコストを抑えることができます。
このようにチャーター便と混載便は目的に合わせて使い分けることが大事になります。しかし、状況によっては、チャーター便ならではの利便性は魅力的である一方、トラック1台をまるごと貸し切るほどではないケースもあるかと思います。そのようなニーズにお応えするため西濃運輸グループでは混載便とチャーター便のいいところどりをしたサービスを展開しています。チャーター便並みの品質と柔軟性を確保しながらコストを抑えて輸送することができるサービスは以下からご覧いただけます。