
静脈物流
物流用語として使用される「静脈物流」について、解説しています。
静脈物流
静脈物流とは、使用済み製品の返品や回収、不用品のリサイクルなど、消費者側から生産者側へ向かう物流のことを指します。物流を血液の流れに例えて「静脈物流」と呼ばれています。 静脈物流のことをリバース・ロジスティクスと呼ぶこともあります。 静脈物流の対義語として動脈物流があります。
静脈物流の種類
静脈物流は、以下の3つの種類があげられます。
①廃棄物流:廃棄物として、適切な処理を行う物流
②回収物流:不用品、リサイクル品、パレットなどの回収を行う物流
③返品物流:商品の不良や注文間違いなどによる販売した商品の返品に関する物流
静脈物流と環境問題
静脈物流という言葉は1980年代まで製品の損傷や期限切れなどにより消費者側から生産者側へ流れる意味合いでのみ使用されていました。しかし、近年環境問題への意識が高まってきたことにより製品の再利用や再資源化に関する物流なども静脈物流に含まれるようになりました。
静脈物流は循環型社会を形成する上で重要な分野です。
循環型社会とは大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会に代わるものとして提示された概念です。循環型社会形成推進基本法では、製品等が廃棄物等となることを抑制し、次に排出された廃棄物等についてはできるだけ資源として適正に利用し、最後にどうしても利用できないものは適正に処分することが確保されることにより実現される、「天然資源の消費が抑制され、環境への負荷ができるだけ低減された社会」としています。
限りある資源を再利用・再資源化していくために静脈物流のシステムを構築して、循環型社会の形成に向け、環境への配慮や関連法令の遵守も重要視されています。
西濃運輸でも静脈物流に関する物流サービスを展開しています。
以下よりご覧ください。
西濃運輸の静脈物流サービス
「リコールマネジメントサービス」
https://www.seino.co.jp/seino/service/domestic/logistics/recallmanagementservice/
「カンガルーおかえり便」
https://www.seino.co.jp/seino/service/domestic/okaeri/
「家電リサイクル」
https://www.seino.co.jp/seino/service/domestic/consumer-electronic-recycling/