サステナビリティ基本方針・マテリアリティ

サステナビリティ基本方針

当社は、経営理念である「会社を発展させ、従業員を幸福にする」のもと、事業活動を通じて社会課題の解決に取り組み、持続可能な社会の実現と企業の持続的な成長の両立を目指しています。
気候変動対策や人権の尊重、多様性と包摂性の推進、公正な取引の実践、情報セキュリティの強化など、複雑かつ多様化する社会課題に真摯に向き合い、企業や業界の枠を超えた共創を推進し、次世代のより良い社会へ心をつないでまいります。
また、お客様・従業員・取引先・地域社会・株主など、すべてのステークホルダーの皆さまと対話を重ね、信頼関係を築きながら、透明性と責任のある企業運営を実践してまいります。

サステナビリティに関する基本的な考え方

~創業者の想い~

1930年、西濃運輸を創業した当時、貨物輸送の主流は鉄道による大量一括輸送でした。
これは物流全体の効率性に大きく貢献していた一方で、個別の荷物を迅速かつ確実に配送してほしいという新たなニーズには十分に対応しきれない側面がありました。
この想いを聞き届けた創業者の田口利八は機動性に優れたトラック輸送に着目し、国への粘り強い働きかけを重ねた結果、路線免許を取得。日本で初となる長距離トラックの定期運行を実現しました。創業者の“挑戦”は、即時性と定時性という新たな価値を創造し、今日では国内輸送手段の約9割をトラック輸送が担うに至る礎となりました。
これは、当社がトラック輸送という事業活動を通じて社会課題を解決した創業時の事例であり、当社の原点です。そしてその姿勢は、現在のサステナビリティの取り組みにも脈々と受け継がれています。

サステナビリティ委員会

当社は、サステナビリティの取り組みと経営の連動性を一層高め、中長期的な企業価値向上を図るため、2025年4月の取締役会決議に基づき「サステナビリティ委員会」を設置しました。代表取締役社長を委員長とし、取締役で構成される当委員会は、ESG課題に関する方針や施策を全社横断的に検討・監督し、経営戦略との整合を図りながら、取り組みの実効性を高めています。

事務局は委員会の運営を支え、分科会との連携や情報の集約、施策の進捗管理を行い、必要に応じて外部有識者で構成されるアドバイザリーボードの助言も取り入れています。環境(E)、社会・人(S)、ガバナンス(G)の各分科会は、施策の立案・実行、進捗のモニタリング、現場での浸透や支援を担い、事務局や委員会への報告を通じて、分野ごとの課題解決に取り組んでいます。

サステナビリティ委員会の体制図

マテリアリティ

当社は、創業以来掲げてきた経営理念「会社を発展させ、従業員を幸福にする」を経営の根幹に据え、持続的な企業価値の向上を追求してきました。物流という社会インフラを通じて社会の「困りごと」を解決することが、当社の成長を支えてきました。
社会課題が複雑化・多様化する中、企業が事業活動を通じてその課題の解決に貢献することの重要性は一層高まっています。当社はこうした認識のもと、経営理念の実現と企業価値向上の観点から、優先的に取り組むべき7つのマテリアリティを特定しました。

持続可能な地球環境への貢献

ありたい姿

地球環境に配慮した事業活動を行うことで当社の事業も地球も持続可能にすることを通じて、気候変動による災害を減らし、お客様の事業継続と当社サービスの継続を実現する

取り組みテーマ

  • CO₂排出量並びに資源使用量の少ない事業活動の推進

目標

  • GHG排出量35%減 (2030年に2013年度比)

関連するSDGs

関連するSDGs 目標3、目標7、目標11、目標12、目標13、目標17

安心・安全な職場環境づくり

ありたい姿

道路交通と労働の安全を確保し、安心して働ける職場環境を実現することを通じて、お客様に安心してご利用いただける安全なサービスを継続して提供する

取り組みテーマ

  • 安全風土の構築に向けた従業員教育
  • 安全を守る企業体制づくり

目標

  • 重大交通事故(有責死亡事故) 0件
  • 重大労働災害(死亡労働災害) 0件
  • 労働災害発生件数前年比 5%削減

関連するSDGs

関連するSDGs 目標3、目標4、目標8

多様な人が活躍する組織づくり

ありたい姿

人権や多様性を尊重し、誰もが活き活きと活躍できるWell-beingな企業を実現することを通じて、生産性の高い事業活動を行い、お客様へ継続して貢献する

取り組みテーマ

  • 多様性の尊重と柔軟な働き方の推進
  • 従業員への心と身体のケア
  • 従業員間のコミュニケーション促進

目標

  • 定着率 98%
  • エンゲージメント 80%(肯定的回答率)
  • 2次検診対象者の受診率 100%(定期健診)
  • 研修コンテンツ月間1万回の閲覧

関連するSDGs

関連するSDGs 目標4、目標5、目標8、目標10

輸送事業を通じた社会貢献

ありたい姿

災害発生時などの有事においても地域社会のインフラとして、役割を常に担い続けることを通じて、安心して生活や事業活動が行える社会を実現する

取り組みテーマ

  • BCP対策の推進
  • 災害時における行政との連携

目標

  • 安否確認訓練の実施率 100%

関連するSDGs

関連するSDGs 目標9、目標11、目標13、目標17

社会課題解決型事業の推進

ありたい姿

企業活動を通じて社会課題の解決方法を提供するとともに多様なパートナーと共創し日本の効率化を実現することを通じて、地域社会の発展に貢献する

取り組みテーマ

  • 輸送サービス並びに他社との共創による社会課題解決への貢献

関連するSDGs

関連するSDGs 目標2、目標8、目標9、目標11、目標17

責任ある企業運営

ありたい姿

企業活動を継続可能にするためにルールを守り、健全な企業運営の実現を通じて、安定したサービスを継続して提供する

取り組みテーマ

  • 従業員への教育
  • コンプライアンスを遵守する企業体制づくり
  • 公益通報窓口の設置
  • リスク管理マネジメントの実施

目標

  • 情報セキュリティ重大事故 0件
  • Gマーク認定取得率 100%(輸送事業)
  • 法令違反件数 0件

関連するSDGs

関連するSDGs 目標3、目標5、目標10、目標12、目標13、目標17

持続可能な企業風土の醸成

ありたい姿

企業活動を持続可能にしていくためにサステナビリティを従業員へ浸透していくことを通じて、重要課題(マテリアリティ)の解決を実現する

取り組みテーマ

  • 従業員の認知度並びに理解度を向上

関連するSDGs

関連するSDGs

マテリアリティの特定プロセス

当社は、社会課題を包括的に示すSDGsを起点に、当社事業との関連性および影響を踏まえて課題を抽出しました。抽出した課題を環境・社会・ガバナンスの観点から体系的に整理し、当社が目指す「ありたい姿」を明確化しています。その上で、経営理念に照らし、当社グループおよびステークホルダー双方にとっての重要性を評価し、優先的に取り組むマテリアリティを特定しました。

  1. 1

    SDGsと事業の整合

    SDGsに示される社会課題を参照し、当社事業との関連性および影響の観点から、親和性の高い指標を抽出

  2. 2

    課題の分類と整理

    抽出した指標を環境・社会・ガバナンスの観点で整理し、当社が取り組むべき課題を設定

  3. 3

    ありたい姿の設定

    設定した各課題について、経営理念および企業価値向上を見据えた「ありたい姿」を明確化

  4. 4

    重要性の評価

    当社グループおよびステークホルダーにとって重要性の観点から評価を実施

  • 事業部門を交えた社内議論を通じて、当社グループの事業特性や強み、ならびに社会に対して果たすべき役割を整理しました。
    その上で、重要性の高い社会課題を特定し、その解決に向けて優先的に取り組む重点課題を明確化しました。

  • 抽出した重要課題および目指すべき方向性について、役員連絡会での審議を経て、社外取締役を含む取締役会で
    議論・決議し、当社グループのマテリアリティとして特定しました。