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梱包

物流用語として使用される「梱包」について、解説しています。


梱包

梱包とは?

梱包とは、製造した商品をダンボールなどの資材で保護し、保管・輸送しやすくすることをいいます。

梱包の重要性

サプライチェーンにおいて、商品の梱包状態は極めて重要です。 商品の受け取り手は、見た目が美しくて環境に優しい耐久性のある資材で商品が梱包され、破損のない状態で手元に届くことを想定しています。そのため輸送中の揺れや衝撃に耐えられる梱包を施すことが前提となります。
一方で梱包は物流コストにも大きく関与しています。大きくて重たい梱包は一般的に輸送コストの増大に結び付きます。そのため梱包はただ商品を保護するだけでなく、輸送コストを左右する要因となっていることを認識することが大事です。
また適切な梱包は、受注した商品を事故無く顧客に届けるだけでなく、資材コストの削減や環境保全にも寄与します。

梱包ガイドブック

素材の選び方

輸送中に商品を保護するには、適切な梱包が不可欠です。 商品を自分で梱包する場合は梱包要件に沿った梱包が必要不可欠になります。梱包要件の決定にかかわる考慮事項は以下のものがあります。

考慮事項

梱包方法

梱包の主たる役目は輸送中における損傷を防ぐことです。したがって損傷を防ぐ梱包が大前提となります。 コストを抑えようとするあまり、耐久性の低い素材や強度が確保できない状態になった資材を使いまわすことは本末転倒になります。丈夫な箱を使用し、必要に応じて梱包材で商品を包むようにしましょう。

梱包方法

留め方

最適なテープの選択と貼り方は、輸送中の商品保護に大きく寄与します。 選択した粘着テープと商品を封印する方法の両方によって、輸送中に商品が露出したり破損したりするのを防ぐことができます。

留め方

段ボール箱の側面と中央にガムテープで留める方法です。 これにより、段ボール箱が強化され、損傷を防ぐことができます。

ケアマーク

取り扱い説明ラベルを適切に使用することで、誤った荷扱いによる破損のリスクを低減することができます。 一般的に使用されるラベルの例を次に示します。

ケアマーク

上記に示した内容は梱包の基本中の基本となります。シンプルな作業のため梱包という行為を安易にとらえがちです、しかし、梱包は物流コストに影響を与える要素です。戦略的に梱包改善を進めることができると、物流品質を向上させつつ、物流コストを削減することもできます。既存の梱包や方法・規格にこだわらず梱包改善を実施することが大事になってきます。

梱包改善は物流会社に委託することも選択肢の1つ

梱包改善は、工業包装技能士がいる会社に包装の仕様変更や改善をお願いすることもありますが、物流の全体を把握している物流会社に依頼することも選択肢のひとつになります。 委託するとこんなメリットがあります。

1.
必要強度の確認
企業の考える必要強度と物流会社の考える必要強度は必ずしも一致するとは限りません。実際に荷扱いをする物流会社に相談することで輸送に必要な強度の目安がわかります。

2.
輸送コストの削減
梱包を見直すことで、送料も大きく削減できる可能性があります。さらに、現在の梱包方法を分析することで、保管するスペースの最適化を行うことができます。たとえば積み重ね可能な貨物にすると、天井までのトラックスペースに料金を支払う必要がないため、費用を節約できます。

3.
商品の損傷を軽減
適切な梱包材を使わないと、輸送中に商品が損傷する可能性があります。外装に加えて、パッケージのラベル表示と内部の隙間埋めることも、商品の損傷を減らすのに役立ちます。ECサイトの商品では小さい商品でもエアクッションがたっぷり入った大きな箱に入れるのはそのためで、配送時の破損を防ぐことができます。

4.
コンプライアンス違反による遅延を軽減
輸送するものと輸送先によっては、梱包で考慮しなければならない規制上の問題が発生する可能性があります。 たとえば、EU に出荷する場合、パレット化されたアイテムの輸送に関していくつかの非常に厳しいガイドラインがあり、その基準を満たしていない場合、出荷は税関で保留される可能性が高くなります。 特に海外に発送する場合は、梱包のコンプライアンスの問題に注意する必要があります。

役立つ資料

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