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セイノーホールディングスについてのお知らせ

Value Chain Innovation Fund 70億円で設立し運用開始 2023年07月11日

 

Value Chain Innovation Fund 70億円で設立し運用開始

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 セイノーホールディングス株式会社(本社/岐阜県大垣市、代表取締役社長/田口義隆、以下「セイノーHD」)がアンカーLPとして参画するLogistics Innovation Fund投資事業有限責任組合(以下“LIF”)の承継ファンドとして「Value Chain Innovation Fund(以下”VIF”)」を70億円で設立し、スタートアップ企業2社及びベンチャーキャピタル1社への投資を実行、運用を開始したことをお知らせします。

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 ※2023年6月30日ファンド設立記念撮影の様子(於:セイノーHD総本社、大垣市)

前列左から:岡洋氏(Spiral Innovation Partners代表パートナー)、奥野友和氏(Spiral Capital代表パートナー)、田口義隆(セイノーHD代表取締役社長)、河合秀治(セイノーHDオープンイノベーション推進室室長) 
後列左から:松本泰拓氏(Spiral Innovation Partnersプリンシパル)、前田信一郎氏(Spiral Innovation Partnersシニアアソシエイト)、鎌田和博氏(Spiral Innovation Partnersパートナー)、髙橋一馬(セイノーHDオープンイノベーション推進室主任)、山根彰夫(セイノーHDオープンイノベーション推進室課長)

〇 Value Chain Innovation Fundについて

物流業界の課題と投資意義
 物流業界は約24兆円という巨大な市場規模を誇り、250万人以上の労働就業者が存在する一大産業です。しかしながら、貨物の小口化によるトラック積載率の低下、EC市場の活性化による宅配個数の急増、環境問題、全産業平均以上の高齢化、人手不足など中長期的な問題に加え、業界における喫緊の課題である2024年問題などの日本が直面している社会課題に対し、持続可能な物流ネットワークの最適化が必要とされる業界です。
 物流とはまさにインフラであり、全産業・全地域に影響を及ぼすものであるにも関わらず多くの課題が山積みであるため、今後テクノロジーの活用・DXがさらに進むことが予想され、その市場ニーズを背景に急成長するスタートアップ企業が多く生まれる領域であると考えられます。

VIF設立の背景
 セイノーHDは「挑戦」をDNAとして、社会、お客様から頼られる存在となるべく、事業を通じた課題解決に取り組んでおります。
 2019年12月に、物流業界でのイノベーション創出を目的に、セイノーHDをアンカーLP、Spiral Innovation PartnersをGPに迎えてLIFを設立し、スタートアップ企業と共に物流周辺領域の課題解決に向けて取り組んできました。
 しかしながら、ありたい姿からバックキャストして検証すると"物流領域"のみではなくバリューチェーン全体へ領域を広げることによって、業界全体の課題解決のインパクトが増加するのではないかという考えに至りました。
 そこで承継ファンドであるVIFでは、物流領域を投資対象の中心に置きつつもその川上・川下にも投資領域を拡大し、お客様のバリューチェーン全体への価値提供をすることで、現状の課題に対してより広範で包括的なアプローチをおこない、お客様の繁栄に貢献していきます。

VIFにおける投資領域のイメージ

 

 ファンド概要

  ファンド名       
 Valuechain Innovation Fund 投資事業有限責任組合         
 無限責任組合員(GP) Spiral Innovation Partners LLP 
 有限責任組合員(LP)
 セイノーホールディングス株式会社(アンカーLP)  
 金融機関(予定) 
 ファンド規模 100億円(予定) 
 投資領域
 物流周辺領域を中心としつつ、荷主企業のバリューチェーン全体への
 価値提供を行うスタートアップ 
 投資ステージ アーリーステージ中心に投資 
 投資ポートフォリオ 個別企業投資、一部FoF(Fund of Funds)投資 
 ホームページURL https://seinocvc.com/vif 

投資実績
 すでに個別企業投資2件及びFoF投資1件を実行しており、また1件の投資について意思決定済みです。

〇 Logistics Innovation Fundについて

 Spiral Innovation Partners が手掛けるSector-focused Venture Capitalの第一弾として組成された物流周辺領域のスタートアップへの投資を行うファンドであり、投資テーマは①物流周辺領域における新たなプラットフォーム、②既存物流業務のプロセス改善、③物流オペレーション領域の拡大を主な投資テーマとしております。物流業界全体のバージョンアップと課題解決を目的とし、設立から現在までに個別企業投資は17件実行済み、FoF投資は5件実行済みとなっており、新規の組み入れを完了いたしました。
※ポートフォリオはこちら(https://logistics-innv.com/portfolio

Logistics Innovation Fundの主な協業実績について
①物流周辺領域における新たなプラットフォーム構築(株式会社オープンロジ)
  ・関東運輸等の拠点をオープンロジの倉庫ネットワークに追加
  ・両社でEC事業を行うクライアントへの共同提案を行いオープンロジのシステムを活用した
   フルフィルメント案件を獲得

②既存物流業務のプロセス改善(株式会社エアロネクスト)
  ・セイノーHDラストワンマイル推進チームと密に連携
  ・共同で新たな配送ソリューション「SkyHub®」を立ち上げ、他社が踏み込めていない
   「ドローンを活用した新スマート物流事業」へ参入
  ・複数の地方自治体と「内閣官房 デジタル田園都市国家構想」における連携協定を締結済み

③物流オペレーション領域の拡大(株式会社ミナカラ)
  ・西濃運輸の拠点に「ミナカラ薬局」を立ち上げ、医薬品のサプライチェーン短縮に取り組み、
   医薬品ECにおける配送時間の短縮を実現

〇 Spiral Innovation Partnersについて
 Spiral Innovation Partners (SIP)はオープンイノベーション支援に特化したVCであり、いわゆるCVCの運営を中心に大企業LP向けに包括的なオープンイノベーションサポートを提供している。LPが戦略目的を起点に設計する従来型のCVCとは異なり、対象セクターの変革可能性及び財務収益性の観点を加味してGP・LPが共同で設計するSVC(Sector-focused Venture Capital)を運営している。

〇 セイノーHDオープンイノベーション推進室について
 2016年設立。最先端のテクノロジーやビジネスモデルを有するスタートアップ企業やベンチャーキャピタルとの連携を通じて、市場をリードする新たな 価値を創造する役割を担う。一例として、物流センターを活用した植物工場事業やオンライン薬局の共同開発、ドローンを活用したスマート物流の社会実装などさまざまな領域で意欲的な取り組みを行っている。今後も中期経営計画『Team Green Logistics』に基づいたO.P.P.の概念のもと、サプライチェーン全体において環境配慮を促すため様々なパートナーとの「共創」で、Green物流の実現を目指してまいります。

(リリースに関する問い合わせ先)
セイノーホールディングス株式会社 オープンイノベーション推進室 担当:山根
TEL:03-4363-4590  E-mail:info-opi@seino.co.jp



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